家を建てる工程
スラブ型枠・今回は下部
先日スラブ型枠を紹介しましたが、そういえば上部のみの紹介だったので、今回は下部を紹介したいと思います。
たくさんの鉄の棒が立ってますね。これはサポートといって、打設したばかりのコンクリートを支える役目を担っています。
型枠の組み方をご説明します。
サポートと90x90m/mのバタ角(バタカク/写真では縦方向の木材)を釘で仮留めした状態で、その上に25x50m/mの桟木(サンギ/写真では細かいピッチで横方向に並んでいる木材)を配置して全体を調整してゆきます。こちらも上からと下からののチームワークが大切な作業ですね。
さらにその上にベニア板を敷込めばスラブ型枠は完了ですが、最上階の場合はさらに先日ご紹介しました断熱材を敷込みます。
サポートの働きはコンクリートの荷重を支えることですが、さてどのくらいの荷重を支えているのでしょう。
サポートのピッチは900m/m(縦横共)・スラブの厚さ180m/m・コンクリートの比重は2.3t/m3で計算してみましょう。 0.90x0.90x0.18x2.3=0.335 なんと335kgの荷重がかかっています。その荷重をベニア板ではとても支えられないので、ベニア→桟木→バタ角→サポートと荷重を伝達していきます。
皆さんこのサポートは、コンクリートを打設した後、どのくらいの期間設置すると思いますか?
梁とスラブでも少々違いがありますが、基本的には28日間設置するか、コンクリートの強度が100%発生するまで設置するかのどちらかです。
個人的には工程に余裕があるのであれば、28日設置する方が良いと思いますが、宮古島は日数(ヒカズ/縁起のいい日)の関係で厳しい時があります。それでも、最低3週間は設置したいですね。
話は変わりますが、正面の壁。光ってますね!!写真はフラッシュを焚かずに撮影しましたが、眩しいくらいに光ってますね!!!
思わず頬をすりすりしましたが、表面がつるつるで、冷たくて凄く気持ちよかったですよ!