前回は上水道について触れましたので、今回は排水工事について。
私が生まれ育った大阪の街は下水道普及率が99%とかなり高かったのですが、宮古島では恐らく20%位だと思います。
下水道が来ていない敷地の場合は、浄化槽を設置します。
写真に写っているプラスチック製のタンクみたいなものが、浄化槽です。
手前の小さい3台が5人槽で一番小さく、一般的なものです。(メーカーや処理能力によって大きさが違います。)
奥の大きな物は45人槽です。
これを地中に埋めてキッチン・浴室・トイレ等から出てきた排水を流し込み、浄化処理をします。
浄化槽の大きさは建物の用途及び大きさによって変わります。建物の用途から決められている係数に、建物の面積を掛けて人槽を決定します。
宮古島では、地下水を水道水と使用する為、処理水を浸透させる事ができません。一時的に溜めておく汲取槽を設置する為、かなりのコストが掛かります。
以前、7人槽の浄化槽と汲取槽の設置が不要になった場合、工事費が120万円位変わりました。予算が厳しい中での120万円はかなり大きいですね。
このように、土地を購入するにあたっては下水道管の設置状況も検討事項の一つに入れることをお勧めします。
S邸新築工事もようやく本格的にスタートしました!
写真は水道の引き込み工事の様子です。
一つの建物の新築工事は、大きく分けて建築工事と設備工事があります。
建物を作っても設備がなければ人は生活していくことができません。ですから、設備工事もとても重要ということです。物件によっては建築工事よりも設備工事の金額が大きくなる場合もあります。
ライフラインについて触れてみたいと思います。
ライフラインは大きく分けて 上水道・下水道・電気・ガス・電話・インターネット・ケーブルテレビなどがあります。
今回はその中から、上水道について。
土地を探すときに重要なのが、宮古島市水道局の水道管が敷地の近くまで来ているかということです。来ていない場合、基本的に水道の引き込み工事は自費工事で行います。
上水道管は地中埋設配管なので施工費も割高。諸条件で大きく変わりますが、1mにつき10,000~20,000円とよく聞きますね。さらに。宮古島市水道局の上水道管に接続する場合は必要ありませんが、私管(他者が自費工事で設置した上水道管)に接続する場合は、分担金が発生します。
このように、水道引き込みにお金がかかってしまうと建物の予算を圧迫する事態にも発展しかねません。
ちなみに我が家は、地主さんが自費で引いてきた私管に接続しています。地主さんは、かなりの金額をかけて配管をされたようです。
土地を購入する前には、まず水道。いろいろ調べてみた方がよいですよ!
鉄筋の繋ぎ方、ガス圧接工事Vol.1、ガス圧接工事Vol.2とご紹介してきた鉄筋の話。今回は圧接の品質検査の工程です。
まずは圧接部の外観検査を行います。この検査では、圧接部のコブの膨らみの大きさおよび長さ・中心軸の偏心・鉄筋の折れ曲がりなどをチェックします。コブの膨らみは鉄筋径の1.4倍、コブの長さは鉄筋径の1.1倍以上で合格となります。
1枚目の写真はコブの膨らみのチェック状況です。鉄筋径19mmx1.4倍=26.6mm、27mm以上あれば合格です。
続いての検査は抜取引張試験または超音波探傷検査といって、内部より圧接の品質をチェックします。
抜取引張試験では、まず実際に施工された圧接箇所を抜取り、試験片を作成します。その後、公的機関で実際に引張試験を行い、強度の確認を行います。宮古島では超音波探傷検査の方が一般的なので、今回はこちらをご紹介します。
超音波探傷検査とは、探触子から発信された超音波パルスの一部が、内部の欠陥に反射されるか否かをチェックして欠陥の存在を知る検査です。
上の写真をご覧ください。検査員が手に持っているものが探触手で、ここから超音波パルスが出ています。もちろん見えませんが・・・
3枚目の写真は、OKのところに緑色のランプが点灯している様子です。これで合格です。NGのところの赤いランプが点灯すると、不合格となり
圧接をやり直さなければいけません。ちなみに今まで赤いランプが点灯しているところを見たことはありません。
最後に先日の記事ではよく見えなかった、ガス圧接のバーナーの写真です。鉄筋の周囲8か所より満遍なくあぶることができるようになっています。
どうです皆さん。プロの道具ってかっこいいでしょう!!
前回、前々回と続いてきた鉄筋のお話、続きです。
前回までは、ガス圧接継手の段取りまででした。
今回はいよいよ鉄筋がつながります!!
まず最初に、酸素とアセチレンガスで鉄筋を焙ります。
写真では少々解り辛いのですが、このガスバーナーは鉄筋の周囲8か所より火が出る仕組みになっていますので、360°満遍なく鉄筋を加熱することができます。(今度、このバーナーの写真を撮ってきてまたご説明しますね。)
鉄筋を加熱すると、鉄筋がどんどんオレンジ色に変っていきます。鉄筋の融点(固体が液体に変化する温度)に近づいて柔らかくなります。
あまりにきれいなので触ってみたくなりますが、約1,500℃くらいなので、触ると大変なことになります。
頃合いを見計らって、油圧で鉄筋を圧縮していきます。(2枚目の写真の冶具の下についているホースが油圧ポンプに繋がっています。)
3枚目の写真ですが、圧接が完了しました。どうですオレンジ色がきれいでしょ!やはり触ってみたくなりますね。
鉄筋が冷えてグレーに戻ったら冶具をはずして圧接完了です。
4枚目の写真は冶具をはずした状態です。ちゃんと鉄筋は繋がっていますね。
ガス圧接の工事完了後には試験があり、試験合格後に、コンクリートの打設となります。
前回の記事では、鉄筋の長さのお話をしましたが、今回は鉄筋をつなぐ方法をご紹介します。
前回記事②でご紹介したガス圧接継手(ガスアッセツツギテ)の工程です。
圧接とは溶接の一種で、金属の表面を密着させておいて、そこを酸素とアセチレンガスであぶり、圧力を加えることで原子同士を金属融合させて接合する方法です。
上の写真は、鉄筋を高速切断機で切断している様子です。高速切断機とは、円盤の先端に人工ダイヤモンド粒子を付着させた刃を、高速で回転させて様々な物を切断する工具です。
なぜ現場で切らないといけないのか?
鉄筋の加工は細かい指示を書いた加工帳を元に行われますが、やはり誤差が生じる為、現場で実際に作業をしながら誤差を調整する必要があるからです。
この工程で高速切断機を使用するのには理由があります。
圧接は原子同士を金属融合させて結合させますので、錆などの不純物はすべて除去しないといけません。鉄筋の表面を研磨する方法もありますが、今回は効率を考慮し高速切断機で切断しました。
切断前(ピントが合っていませんね・・・)はこのように錆がでていますが、切断後の鉄筋は鏡のようにピッカピカに!!
続いては冶具(ジグ)を取り付けます。この冶具は鉄筋をまっすぐに保持するためのもの。
写真のように、まず下の階から出てきている柱筋に冶具を取り付けます。冶具の輪の部分に鉄筋を通して、横からボルトを締め付けることによって強い力で冶具と鉄筋が固定されます。
次に、上の階で使用する鉄筋を上から上部の冶具に通して、同じ要領で固定。柱筋の上に鉄筋が載った状態になります。冶具で固定されているのでつながっているように見えますが、まだ鉄筋はつながっていません。
これで、圧接の段取りは完了です!
長くなりましたので、今日はこれまでとします。
次回のガス圧接工事をお楽しみに!!
突然ですが、鉄筋の長さってどれくらいあると思いますか?
一般的には、3.5~12.0mまで13種類の長さがあります。
鉄筋は圧延(あつえん)で製作するので、100m以上の鉄筋を製作することも可能です。しかし、運搬の事を考えると、12mくらいが限界でしょう。
圧延とは回転させたローラーの間に金属を通して棒や板状に加工する方法。つまり、手打ちのうどんを麺棒で伸ばしていくようなイメージです。
それでは、鉄筋の長さが足りない場合はどうするのでしょうか?
ずばり、鉄筋を”継ぎ足し”ます。鉄筋を継ぎ足す方法は大きく分けて4つあります。
① 重ね継手
② ガス圧接継手
③ 溶接継手
④ 機械式継手
この4つですが、一般的なのは①②の2つですね。
1枚目の写真は①の重ね継手の写真です。重ね継手は一般的に細い鉄筋を繋ぐときによく使う手法で、鉄筋を重ねる部分を鉄筋の径(太さ)の40倍以上の長さ確保する必要があります。
2枚目の写真はガス圧接継手の写真です。ガス圧接継手とは酸素とアセチレンガスで鉄筋を加熱後油圧で圧縮して繋ぎ合わせる手法で、径の太い鉄筋を繋ぐときによく使われます。写真の膨らんだところがガス圧接継手の部分になります。
③の溶接継手はあまり一般的ではなく、私も見たことはありますせん。
④の機械式継手は一番新しい技術で現在では超高層ビルなので採用されている工法ですが、宮古島ではまだまだお目にかかることも
無いでしょう。この工法を採用するような大規模設計をする際はご紹介しますね(^^)
次回はガス圧接継手の工程を説明してみたいと思います。
11月7日~24日のまでの間、ず~~とお客様が来ていました。
18日間・・・ブログは少々サボり気味でしたが、これからはまた更新していきたいと思います!
写真は以前ご紹介した据え置き型のバスタブを外に出して、初めて露天風呂に挑戦してみた光景です!
ちなみにモデルは私の父。
父は大変風呂が好きで、大阪の実家に居る時は1時間位風呂に入っている事もしばしば。
この家を計画するときに初めに浮かんだアイデアが、この露天風呂でした。
バスタブは34kgありますが、二人で浴室からテラスへ運び出し所要時間僅か1分で露天風呂になりました!
このアイデアはまた使えそうですが、街中ではご近所さんの目もありますので、少々厳しいかもしれませんね・・・
街中では、やはり屋根の上に設置でしょうか?!
竣工写真第五弾です。
今回は水回りのご紹介です。
部屋の壁は白い色で塗りましたが、一変して水回りの部分は黒い色で塗装しました。
一般に、濃い色は圧迫感があるため狭い部屋には向きませんが、落ち着いてお風呂に入りたいので、思い切って黒い塗装にしました。
明るい部屋からドアを開けると洞窟風呂のようです。
写真では少々解りずらいかも知れませんが、洗面所、浴室とつながる向こうに海。
前回の記事にて”全ての部屋から海を手づかみ”とご紹介した部分で、お風呂も例外ではありません。
バスタブは俗にいうネコ足タイプのバスタブです。バスタブの重量が約34kg。二人なら持てるので、テラスに持ち出して露天風呂にしようという作戦です。
脱衣室と浴室の間仕切りはテンパライトガラス(強化ガラス)で仕切っています。暗くなりがちな脱衣室に光を誘導するのに役立っています。
脱衣室の洗面ボールはステンレスの円形のものを選びました。エッジの部分がシャープで凄くかっこいいですよ!!!
洗面ボールと言えば陶器製や人工大理石製などが多いですが、私はステンレスのヘアラインが大好きな為、これを選びました。
さて、竣工写真第四弾です。
今回は事務所と寝室、2階のご紹介です。
上の写真は寝室から吹き抜け越しに右前方に事務所を臨むアングルです。
画面向かって左側のドアはキャットウォークへつながるドア、右側は吹き抜けに面した折れ戸で、どちらも開けている状態です。
なぜわざわざ折れ戸か・というと、1Fの収納同様、引き違い戸にすると前後に段差が出てしまい、フラットな面が作れないからです。
また、戸をどちらかに寄せなければいけないので、開口が狭くなってしまうといった理由もあります。
海を臨む左手は、開口いっぱいの窓になります。カーテンがまだできていない今、朝はいやでも明るくて目が覚めます。
2枚目の写真は、事務所から吹き抜け越しに海を臨むアングルです。
画面向かって右側のドアはやはりキャットウォークへとつながるドアです。
写真では解りにくいですが、ドア以外は全面ガラス張りになっています。ガラスの周囲をできるだけスッキリさせるために、天井にガラスを埋め込みました。
このように吹き抜けを利用することで、全ての部屋から海を手づかみするような感覚を得られると共に、どこに居ても家族の気配を感じることができる、開放感のある空間を実現しています。
先日に引き続き、竣工写真第三弾。
今度は内部、リビングから眺めるキッチンです。
先日お伝えした緑青版の青色と、アンティークのシャンデリアの有機的なラインが、モノトーンの部屋のアクセントとなっています。
とにかくシンプルで、なにもかもそぎ落とした空間がコンセプトだったので、全てフラット。ドアの取っ手、スイッチ類、コンセント類が見当たりません。
なによりもシャープな空間を作りだす一番の立役者は、”逆梁”です。
吹き抜け部分には堂々たる梁がありますが(当たり前ですが、これは隠せませんね)、通常、部屋の天井と壁の境目に存在する”梁”が無いのがおわかりでしょうか。
実は梁は”無い”わけではなく、通常、上階のスラブ(床のコンクリート)よりも下に配置される梁を、2階のスラブよりも上に配置しているので(だから”逆梁”です。)見えていないだけですね。
逆梁のメリットは、先ほどお伝えしたように、室内がすっきりシャープになる点で、もちろんここがコンセプトと合っていたので採用したのですが、個人的には上階の床の端に出現する梁の上に座れたり、書棚として活用したりできる点がおもしろくてあなどれないと思っています。
デメリットは・・・色々ありますが、折を見て順梁、逆梁の記事も書きたいと思います。
続いては1枚目の写真の見返しです。黒の大判タイルが引き締まった印象を与えています。
上記のとおり、家具はほとんど作り付けにした上に、引越し前なのでがら~んとした室内ですね!
先日ご紹介しましたアルミの壁材について再びご紹介させて頂きます。
この押出成形板の溝にガラスやアクリルの板を差し込むと・・・
ほぼ水平に固定され、その上に物を置くことが出来るのですよ!
板のサイズや配置はお好みで。シンプルな飾り棚になりましたね。
ここに何を飾るかは、そのうちまたご紹介したいと思います。
店舗等でたまに見かけますので興味のある方は探してみて下さいね。
内地には台風27・28号が向かっていますが、台風の進路にお住まいの皆さん気をつけて下さい。
一口に内装の仕上げと言っても、その素材には色々なものがあります。
床の場合はフローリング、タイル、石、長尺シートなど、天井はクロス、塗装仕上、化粧石膏ボード、岩綿吸音板など。壁の場合は、クロス、塗装仕上、漆喰塗、タイルなどがおもな仕上げ材です。
さて今回は、壁の仕上材に一寸変ったものを使用したので、ご紹介したいと思います。
アルミの板の押出成形板です。
”押出成形板”とは、素材を圧縮して”ダイス”と呼ばれる金型から押し出し、必要な形状の断面を形成する加工方法です。
解りやすく言えば、昔懐かしい”ところてんの”作り方ですね。
上の写真は、アップの映像です。25m/m刻みで溝を切っているのが解ります。
さて皆さん久しぶりの問題です。このアルミ押出成形板は何に使用すると思いますか?
恐らく皆さんも目にしたことがあると思いますよ!答えは次回のブログにて。
1月末より着工し、8か月にわたった工事ですが、昨日ついに”完了検査”を受けました!!!
完了検査とは、以前にお伝えしました建築確認申請書通りに工事が行われたか、沖縄県の担当者が判断する検査です。この検査が終わるまでは建築物として認められず、荷物を運びこむだけで処罰の対象になります。つまりは、この検査が終了すれば建築物として使用可能となるということです。
宮古島に移住して約9年、土地を購入して約8年、建築確認申請を行って約2年、工事着工して約8カ月・・・本当に長かった!!!感無量です!!!
奥さんと二人でお祝いをしてきました。
もう一つうれしいことが。このアトリエラインのブログが第100回目を迎えました!!
自宅着工と同時に始めたブログ。最初は続くかな・・・と不安でしたが、皆さんのおかげでなんとか第100回続きました。
自宅工事は完了しましたが、これからも、いろいろと解りにくい建築工事を、丁寧に伝えていきたいと思います。
これからも皆さん宜しくお願いします!!!
明日から本格的に引っ越しの開始です!!!ちなみに建築関係の書籍だけでダンボール箱35箱になりました・・・
本当に終わるんでしょうか・・・
厨房設備工事が終了しました。
厨房設備???キッチン取付工事ということですね。
上の写真は、先日ご紹介した鉄骨工事の鉄骨にレンジフードが付いた様子です。
鉄骨はそのままでもかっこいいのですが、今回は黒く塗装しました。レンジフードは白く見えますが、まだ養生シートが貼られているからで、実際はステンレスのヘアラインです。
先日記事にしたコンクリートの架台に、ついにステンレスの天板が取り付けられました。やはりステンレスのヘアラインは綺麗ですね!!!うっとりします。
うっとりと言えばキッチンの手前、扉に使用した”緑青版”です。主にホワイトとブラックで構成された室内に、アクセントとなると期待した色とテクスチャですが、期待以上の出来に思わずまたまたニンマリしました。
ところで皆さん緑青って知っていますか?
緑青とは、銅が酸化されることで生成する青緑色の錆です。鎌倉の大仏が青い色をしているのは緑青です。つまりこの板は銅板に特殊な薬品を掛け錆を発生させ、模様をつけたものです。
この緑青版は富山県にある”モメンタムファクトリー折井”という工房に特別注文して作っていただきました。モメンタムファクトリー折井のつむぎだす色(折井マーブル)は、独自の工法によって編み出されるもので、テレビでも紹介されていました。折井さんに感謝感謝です。
ここで久しぶりの登場人物の紹介です。”Mov”の照屋さんです。Movは沖縄県浦添市にあるキッチンプロダクターで、ワンオフのキッチンを作っている会社です。細かいところでも色々なわがままを聞いてくださり、納得のいくキッチンを作って頂きました。照屋さんに感謝感謝です。
写真は施工中なので養生材を貼っていますが、いずれまた紹介したいと思います。
前回に続き屋根防水工事をご紹介します。
いよいよ中塗りも終わりトップコートの工程に入りました!!!
今までは、グレーの材料でしたがトップコートは白色をしていますね。中塗りの工程は3回でしたが、この工程の塗りは2回でOKです。
防水工事が完了しました。まっ白になりましたね!!!
断熱効果が一番高いらしいということで、白色を選びましたが、あまりにもまっ白で目が痛いくらいです。
内部工事が佳境を迎える中、あえて本日は外部工事に目を向けてみましょう。
台風や雨天で、なかなか着手できなかった屋根の防水工事がスタートしました。
防水工事は、まず外壁塗装工事と同様に含水率の測定を行います。今回はタイミングが合わず写真撮影ができませんでした・・・
上の写真は、まず最初に行う、コンクリートの表面への”プライマー”の塗装です。”プライマー”は外壁塗装工事で言うところの”シーラー”で、次に塗布される”防水材”の接着性を高めるものです。
次の写真は、”中塗り”を行っている様子です。この”中塗り”の工程では、同じ塗料を3回塗り重ねます。地道な作業ですね。防水材は乾きがよくない為、1日1回しか塗ることができません。したがって、この”中練り”作業は3日間続けて行うことになりました。
次の工程、”トップコート”の塗布については次回の記事で!
前回の記事、アームフラットドアの続きです。
上の写真は片方の扉が開いている状態です。
2枚目の写真は、両方の扉が開いた状態です。
今度の写真は解りやすいと思いますが、このアームフラットドアは、普通の蝶番のように扉を回転させて開くのではなく、一旦扉が手前に出てきて、その後平行にスライドして開くという構造です。
なので、開きっぱなしにしておいても扉が前に飛び出て邪魔になるということがありません。
あまり使用しない金物なので、取り付けを行っている大工さんも苦労していました。
以前ご紹介した隠し蝶番や、今回ご紹介したアームフラットドア等の金物にこだわって実現したかったのは、取っ手や蝶番などの存在感の無い、シンプルを極めた空間です。おかげさまでかなりスッキリしました。