家を建てる工程
鉄筋の繋ぎ方
突然ですが、鉄筋の長さってどれくらいあると思いますか?
一般的には、3.5~12.0mまで13種類の長さがあります。
鉄筋は圧延(あつえん)で製作するので、100m以上の鉄筋を製作することも可能です。しかし、運搬の事を考えると、12mくらいが限界でしょう。
圧延とは回転させたローラーの間に金属を通して棒や板状に加工する方法。つまり、手打ちのうどんを麺棒で伸ばしていくようなイメージです。
それでは、鉄筋の長さが足りない場合はどうするのでしょうか?
ずばり、鉄筋を”継ぎ足し”ます。鉄筋を継ぎ足す方法は大きく分けて4つあります。
① 重ね継手
② ガス圧接継手
③ 溶接継手
④ 機械式継手
この4つですが、一般的なのは①②の2つですね。
1枚目の写真は①の重ね継手の写真です。重ね継手は一般的に細い鉄筋を繋ぐときによく使う手法で、鉄筋を重ねる部分を鉄筋の径(太さ)の40倍以上の長さ確保する必要があります。
2枚目の写真はガス圧接継手の写真です。ガス圧接継手とは酸素とアセチレンガスで鉄筋を加熱後油圧で圧縮して繋ぎ合わせる手法で、径の太い鉄筋を繋ぐときによく使われます。写真の膨らんだところがガス圧接継手の部分になります。
③の溶接継手はあまり一般的ではなく、私も見たことはありますせん。
④の機械式継手は一番新しい技術で現在では超高層ビルなので採用されている工法ですが、宮古島ではまだまだお目にかかることも
無いでしょう。この工法を採用するような大規模設計をする際はご紹介しますね(^^)
次回はガス圧接継手の工程を説明してみたいと思います。