建物
アメリカ東海岸の名作建築を訪ねる旅 Vol.7-2
フィリップ・ジョンソンの住宅の広大な敷地の中には十数個の建物があります。こちらはその地図。
地図の右端、SCULPTURE GALLERY(彫刻ギャラリー)とSCHNABEL SCULPTURE(手前のオブジェ)です。木の切り株のように見えるSCHNABEL SCULPTUREはスチール?製。触ってびっくりしました。とても精巧にできています。
入る前に、建物の外部を観察してみます。壁の角を凹ませて、そこに竪樋(たてどい:雨どいの一部で、縦方向に水を通す管)を納めています。・・・いいですね。いつかこの納まりを使いたいと思います。
内部からは、屋根が見事なガラス張りになっているのがわかります。宮古島の夏の日差しと台風を考えると難しそうですが、もしまた我が家を創ることになったらやってみたいと思います。もう少し天気が良ければ、屋根の鉄骨の影がもっときれいに見えたようで、少し残念ですね。
床は5つのレベルで構成され、勾配屋根と相まって変化に富んだ空間をつくりだしています。階段の下をくぐる仕組みも面白いです。私は、ガラスの家よりも彫刻ギャラリーの方が好みですね。素晴らしい建物です。
こちらは、その隣にあるクローバー型の建物PAINTING GALLERY(絵画ギャラリー)です。ご覧のように、建物は地中に埋められている為、クローバーの形は外観からは解りませんが、内部に入るとその形状と、その意図するところが理解できます。
クローバーの軸の部分に該当する入り口を入ると、全てのクローバーの葉の部分が円形の展示スペースとなっています。この円形の中心ににある柱を軸に、回転式のパネルを配置。絵画作品は、そのパネルに展示されます。面白いですね!