建物
アメリカ東海岸の名作建築を訪ねる旅 Vol.6
続いてはリチャーズ医学研究所。住宅ではありませんが、ルイスカーンの有名な作品です。
この作品の特徴は、構造のダイナミックさだと思います。
この7階(一部6階)建ての建物は、上の写真のグレーの部分、わずか8本の柱で支えられており(茶色の部分は階段室及び設備関係のゾーン)、コーナー部分は柱からはね出しています。このコーナー部分には柱がありません。写真ではわかり難いですが、柱から出た梁は、先端に行くほど梁成(はりせい・梁の厚み)が薄くなっていて、この細かな工夫が水平方向の軽やかさを生みだしています。結果、建物の四隅がガラスのコーナーとなり、特徴的なファサードを構成しています。
内部から見ても開放的で明るい空間が演出されています。
・・・がしかし、完成後にこの建物は様々な問題点が発見されて、かなり不評だったそうです。建物としては問題なかったようですが、研究所としては採光面等で難があったとのこと。ガラスのコーナー好きな私としてはこの建物はけっこう気に入っています。
リチャーズ医学研究所を後にして、ペンシルヴァニア大学の中を散策しながら建物を見て廻りました。透明ガラスだけのステンドグラスがとても綺麗でした。
その後、ペンシルヴァニアを後にして、旅はいよいよ最終目的地ニューヨークへ向かいます。
テンション上げ上げでいきましょう!!